総合格闘技(MMA)をひとことで言えば、「なんでもありのルール」で闘う、海外人気が高い格闘技であり、スポーツの一面もあります。主な格闘技には、プロレス、ボクシング、空手、キックボクシング、相撲、柔術など数多くありますが、それぞれに個別のルールがあり、異種競技とは交わることはありませんでした。
時代のすう勢にともない、様々な異種格闘技戦も行われるようになりましたが、当時はルール上の縛りが多すぎて盛り上がりに欠ける結末になってしまいました。
しかし、この異種格闘技戦が後の総合格闘技戦への礎にもなっています。MMAはブラジルで人気を博していたバーリトゥード(ポルトガル語で、何でもありの意味)を参考にして発展させたものです。
バーリトゥードとは、最小限のルールがあるのみで、素手で戦うフルコンタクト方式の格闘技戦のことです。現在のMMAに近いものでした。北米を中心に日本、ブラジル、オランダ、ロシア、カナダなどに様々な団体が存在しています。
中でも、アメリカにあるUFCが世界最大の規模を誇っていて、世界各国から最強の格闘家を目指して参戦しています。オープンフィンガーグローブの着用が義務付けられており、急所への攻撃や頭突き以外はほとんど認められています。
それぞれの格闘家が自らの技に磨きをかけ、異種格闘技の技も研究して取り入れ、熱い戦いを繰り広げています。今ではスポーツとしても認められています。