グラススキーとは芝生の上をストックと長さ70~80センチメートルの板にキャタピラーが付いた専用のスキー板を使って滑るスキーの事です。海外人気が高いスポーツで、1960年代にドイツで発案されました。
スノースキー選手の夏場のトレーニング用として利用されてきました。スキー選手のオフシーズンのトレーニングといえば体力づくりが中心でしたが、グラススキーの登場で、技術的な面も鍛えることが出来るようになり、ヨーロッパを中心に世界中に普及し、日本にも紹介されましたが、普及するまでに時間を要しました。
地形、用地の確保、競技人口の少なさが影響した為です。1985年に日本グラススキー協会が発足して以来、知名度も高まり、人気も急速に上昇しました。1986年には第5回世界選手権も長野県のスキー場で開催されるまでになりました。
協会も更なる普及に力を注ぎ、ジュニア層を中心に長期的なサポートを行っています。毎年、ジュニア選手権に選手を派遣しており、メダリストも誕生しています。
競技方法にはスーパー大回転、大回転、回転、スーパーコンビの4種類があり、設定された旗門(コース)をクリアしていきゴールタイムを競うスポーツです。美しい緑の芝生と大自然の中を滑走する爽快感を味わってみて下さい。